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  • 執筆者の写真朝野裕一

サッカー・エボリューション〜サッカーは女子から進化する?

前にも書きましたが、

FIFA女子ワールドカップ・サッカーが面白い!

なでしこジャパンがベスト16で敗退してしまったことはとても残念です

が、その後も続く戦いを思わず見てしまうほどに、女子サッカーの進化

を改めて驚きをもって楽しんでいます。

サッカーはむしろこれから女子から進化していくのではないか?

と感じています。

どういうことでしょうか?

例え話をしてみましょう。

現在世界中の人がスマホを所持してそれを利用しています。

びっくりしたのは、シリアの難民の方々たちがスマホを必需品として

携帯していることでした。

そこからも明らかなように、

今やデスクトップやノートブックなどのコンピュータ本体(というので

しょうか?)を持つ人よりも、携帯型コンピュータといっていいスマホ

を持つ人の方が、圧倒的に多い状態です。

デスクトップ・コンピュータなどの機器を持つ前にスマホを持つ人たち

が増えてきたわけです。

これは、

先進国と言われている国々が大型コンピュータから、個人で所有できる

パーソナル・コンピュータ(パソコン)を経由して、電話は携帯を持ち

そこからインターネットにつながる方法を得て、その後に現れたスマホ

に変更していく過程を比較的長い時間を経て経験しているのに比べ、

発展途上国と言われる国々の人たちはいきなりスマホにジャンプアップ

してそれを使い始める、

また、

生まれた時からスマホが存在する世代は、もうキーボード付きの

コンピュータすら使えないほどに、スマホのフリック入力に慣れ親しん

でしまっています。

つまり、

積み上げの途中を飛び越えて次の進化に沿った形を覚えてしまっている

ということです。

そうなると、

進化のスピードはむしろ後塵を拝していたかに見えたり、進化の過程を

知らない・経験していない国や世代の人の方が速いと言えるでしょう。

以前の使いづらさや面倒臭さを経験せずして、新しい技術に合わせた社会

を構成することも可能です。

中国などはその典型で、

ここ近年急速に IT 関連での社会構成の整備が進んでいます。

もちろんそこには、一党支配という政治的な背景も関係しているとは思い

ますが、

アフリカの諸国などでも、wifi 環境さえ整えてしまえば、どんどん便利な

社会が形作られていくのではないでしょうか。

例え話が長くなりました。

転じてサッカー界を見ていると、同じようなことが起きているのでは?

と女子サッカーの進化を見て感じたわけです。

男子サッカーの歴史は女子よりもずーっと古く、そこで積み上げられて

きたサッカーの技術や戦略、戦術などは改変を重ね、今のサッカー進化

につながっています。

しかし、

歴史は男子よりずーと若い女子サッカーは、急速に男子サッカーのいい

ところを取り入れつつ、一気に進化しています。

今回の2019フランス大会でそれがはっきりわかったような気がします。

日本の女子サッカーが典型例だと思いますが、

男子サッカーはまずワールドカップに出場することが悲願でした。

そして、2050年までにはワールドカップでの優勝を目指しています。

ところが女子はどうでしょうか?

すでに2011年の時点で世界1になっています。

しかも、日本人の特性を生かしたパスサッカーと素早さを主体とした

サッカーで世界を席巻しました。

男子サッカー界からすれば、羨ましいというか、そういう感じで世界を

制したかったとずーっと思っていたんだよなぁ、という感覚になるので

はないでしょうか。

そして、

今や日本女子サッカーのいいところや弱点も世界から研究されたり取り

入れられたりして、今回の大会で他国のサッカーが特にヨーロッパを

中心に進化していることを、目の当たりにしています。

先述のスマホの例から類推すると、

サッカーはむしろこれから女子を起点に進化していくのではないかと

さえ感じられます。

もちろん男子サッカーも常に進化をし続けているのですが、そしてその

エッセンスは女子にもすぐに取り入れられてきてもいますし、まだまだ

男子ほどには達成できていない部分もたくさんあることでしょう。

しかし、

エンターテインメントとしてのスポーツサッカーという視点で見ると、

すでに女子サッカーは男子とは異なる面白さを持っているのではないか

と思います。

まだまだ、

女子でもこれだけやれるのかぁ、といった部分が大きいでしょうが、

華やかさや汚いプレイ(ないわけではないでしょうしこれからむしろ

増える可能性もありますが・・・)は少ないことや、力強さプラス

しなやかさ、みたいなところに魅力を感じる人は多いでしょう。

実際今回のサッカー視聴率や会場を埋めている観客数を見ても、十分に

ペイするほどのエンタメ要素を兼ね備えていることが証明されました。

これからもしかしたら、

女子ならではのサッカーの戦術や技術などが進化し、逆にに男子もそれ

を見習う、といったことがあっても不思議ではないでしょう。

また、

アフリカやアジア、特に南米(は元々サッカーの強豪国です)などの

国において女子サッカーが今以上に急速に発展していくことでしょう。

日本もそれに遅れをとることなく、チャンピオン経験国としてさらに

発展・進化していかなければ、皮肉なことに男子とは逆の歴史を辿って

しまいかねません。

※そんなことを早速感じ取っているのでしょう、日本も女子サッカー

のプロ化の話が出てきています。いいことだと思います※

今回の女子ワールドカップ・サッカーは、いろいろなことを感じさせて

くれる大会です。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また次回に。

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